源泉徴収票の見方|四つの金額と年末調整を確かめる
支払金額、給与所得控除後の金額、所得控除合計、源泉徴収税額を計算順に読みます。
この教材の論点:給与明細と源泉徴収票
確定申告の入力画面で給与の金額を求められ、源泉徴収票に並ぶ数字のどれを使うのか分からない。まず「支払金額」の欄を見つけ、その隣の所得や税額とは何が違うかを読みます。
架空の2026年分の票を読む
源泉徴収票は、給与収入・給与所得・所得控除・源泉徴収済みの税額を分けて読む資料です。金額が大きい欄をそのまま計算機へ転記するのではなく、「何を表す金額か」を先に確認します。
年末調整済み、給与以外の所得や税額控除がない架空例です。源泉徴収票の実際の様式・記載内容は、対象年分と勤務先が交付した資料で確認してください。
②の給与収入、③の給与所得、④の所得控除、⑤の税額は別の数字です。本文表の金額に対応しています。
図は横にスクロールできます。
数値・人物・事業者は説明用の架空の例です。実際の様式や欄名は発行元・対象年によって異なります。
| 票の欄・確認箇所 | 架空の記載額 | 読み方 |
|---|---|---|
| 支払金額 | 4,000,000円 | 給与所得控除前の給与収入 |
| 給与所得控除後の金額 | 2,760,000円 | 給与所得。給与収入と同じ額ではない |
| 所得控除の額の合計額 | 1,640,000円 | 基礎控除と社会保険料控除等の合計 |
| 社会保険料等の金額 | 600,000円 | この例では全額が対象社会保険料 |
| 源泉徴収税額 | 57,100円 | この票で精算済みの所得税等 |
シミュレーターへ入れる欄を対応させる
給与収入には支払金額を使い、所得控除の合計額を給与収入として入れません。社会保険料控除の入力には、その内訳として対象となる支払額を使います。「社会保険料等の金額」に小規模企業共済等掛金などが含まれる場合は、本シミュレーターの対象社会保険料と分けて確認します。
「源泉徴収税額」は給与から年間に引かれた概算を思い出して入力するのではなく、年末調整後の票を使うなら、その票の記載額を確認します。年末調整で既に戻った額を、さらに源泉徴収税額から二重に引かないようにしましょう。
前職分と年末調整の有無を見る
転職した年は、現職の票の支払金額が前職分を含むかを摘要欄や勤務先への確認で把握します。前職を含む年末調整済みの票へ、前職の票をそのまま足すと二重計上になります。未調整の票では、給与所得控除後の金額などの欄が年末調整済みと同じ状態とは限りません。
前職給与の重複確認では、含む場合と含まない場合を分けて説明します。複数の票があるという事実だけで、機械的にすべての欄を合計しないことが大切です。
記載額を読む練習へ
給与ケースの資料で、収入・所得・税額の違いを確かめられます。給与所得税シミュレーターは対応する金額だけを入力して計算過程を見る機能です。年末調整の票の税額と、申告時の精算前の税額が端数処理で異なることは、年間税額と還付へ進んで確認してください。
根拠とした公式資料
- No.1400 給与所得 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.2026 確定申告を間違えたとき ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.2662 年末調整のしかた ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- 各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など) ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- 給与所得の確定申告がさらに簡単に!【利用者用ページ】 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.2674 中途就職者の年末調整 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.7411 「給与所得の源泉徴収票」の提出範囲と提出枚数等 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- 国税庁:2026年分の給与所得金額等の計算表 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-28
- 国税庁:確定申告の申告納税額・端数処理 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-28
税金の制度を調べる際の参考資料や学習用としてご利用ください。適用条件や手続きは、対象年の公式資料・所管の窓口で確認してください。