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税務用語図鑑

課税所得とは?収入・所得・控除の順番から理解する

課税所得を求める位置と、年収・合計所得金額との違いを例で確認します。

この教材の論点:課税所得の計算順序

この記事で分かること
  1. 四つの金額を区別する
  2. 税率を掛ける位置を確かめる
  3. 端数処理と税額の精算は別の段階

税率を掛けようとしたところで、年収と課税所得のどちらを使うか分からなくなった。収入から所得を求め、該当する所得控除を差し引くまでの数字を順に比べます。

四つの金額を区別する

課税所得は、収入から直接決まる金額ではなく、所得を求めた後に対象となる所得控除を差し引いた金額です。所得税の総合課税では、この段階まで進んでから税率を使います。銀行に振り込まれた手取り額とも異なります。

説明に対応する比較表
金額意味給与の架空例
収入税等を引く前の給与の支払金額400万円
所得給与所得金額表で求めた給与所得276万円
所得控除条件に応じて所得から引く額基礎104万円+社会保険料60万円
課税所得所得控除を差し引いた後の金額112万円

この例は2026年分の居住者で、給与以外の所得・他の所得控除・税額控除がない場合です。所得控除を引いた後の金額が0円以下なら、対応範囲の課税所得は0円とします。実際の申告では所得の種類や特例によって別の計算もあります。

税率を掛ける位置を確かめる

例の課税所得112万円には、この範囲の所得税率5%を適用し、所得税は56,000円となります。その後に復興特別所得税などを計算します。給与収入400万円へ5%を掛ける方法や、基礎控除104万円を56,000円から引く方法ではありません。

所得控除と税額控除は、どちらも税の負担に影響しますが、引く段階が異なります。医療費控除などは所得側、住宅ローン控除などは税額側で扱う仕組みです。控除の名前に「税」が付くかどうかではなく、制度ごとの扱いを確認します。

端数処理と税額の精算は別の段階

課税所得は1,000円未満を切り捨てます。例えば所得控除を引いた金額が1,120,800円なら、対応する課税所得は1,120,000円です。この処理を、給与所得の表の区間処理や、申告時の納付額の100円未満切捨てと混同しないようにします。

源泉徴収済みの税額を課税所得から引くこともありません。先に年間税額を求め、その税額と既に納めた税額を比べます。年間税額と還付では、精算の順序を確認できます。

条件比較シミュレーターで社会保険料だけを変えると、所得控除の差、課税所得の差、税額の差を順に見られます。入力した控除額と税額の減少が同額でない理由を、計算の段階から考えてみましょう。

給与所得税の計算と申告の練習

2026年分の給与所得税を途中式付きで計算し、架空の書類で確定申告を練習できます。

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根拠とした公式資料

税金の制度を調べる際の参考資料や学習用としてご利用ください。適用条件や手続きは、対象年の公式資料・所管の窓口で確認してください。

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