控除・年末調整・確定申告
申告した後に経費の計上漏れが分かったら|資料と税額の確認
必要経費を漏らしていた場合は、その支出が対象年の経費かを確かめ、税額等を再計算します。税が多すぎた場合などは更正の請求を検討します。
この教材の論点:確定申告の訂正
確定申告の後で経費の領収書が見つかり、払い過ぎた税金を直したい。元の帳簿ですでに計上していないかを照合してから、対象年の所得と税額を計算し直します。
領収書が見つかったことだけで全額を追加せず、すでに別の科目へ入っていないか、私用や資産等ではないかを確認します。元の帳簿と申告に対する変更を説明できるようにします。
具体的な場面で考える
カードの購入を別の明細で計上済みだった例では、後から見つけた領収書を追加すると重複します。申告を直す前に帳簿を照合します。
用意する資料
- 支出の根拠
- 元の帳簿
- 訂正後の決算・税額
間違えやすい点
翌年の経費へ付け替えて前年度の漏れを調整するのではなく、対象年と正しい手続きを確認します。
10万円の領収書が見つかったときの点検順序
まず業務に必要な支出で、対象年の経費になるかを確認します。次にカード明細から別科目で入力済みではないか、私用部分がないか、資産として扱う支出ではないかを照合します。経費10万円を足しても、税が10万円戻る計算ではありません。
| 点検 | 確認する資料 |
|---|---|
| 支出の性質 | 契約・領収書・業務での利用目的 |
| 計上済みか | 元帳、カード明細、決算書等 |
| 対象年か | 取引日・利用期間・支払日 |
| 再計算の結果 | 所得・控除・税額・純損失の変化 |
対象年の所得が下がると、基礎控除等の判定にも影響する場合があります。領収書の額だけを申告欄で引かず、帳簿や収支を直して全体を再計算します。翌年の経費に加えて帳尻を合わせる方法では直せません。更正の請求に必要な資料、税額が変わらない場合も確認してください。
根拠とした公式資料
- No.2026 確定申告を間違えたとき ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.2210 必要経費の知識 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-30
- No.2020 確定申告 ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
- No.2024 確定申告を忘れたとき ↗国税庁 · 確認日 2026-10-27
税金の制度を調べる際の参考資料や学習用としてご利用ください。適用条件や手続きは、対象年の公式資料・所管の窓口で確認してください。